アナログな家電の魅力

近年、アナログレコードが若い世代の間で流行っている。ソニーも29年ぶりに生産を再開したほどだ。CDとは違い、何回も聴いているうちに表面が磨耗し、音質は次第に悪くなってくる。しかし、そのような点も愛好家たちは“魅力”としてとらえているようだ。

アナログレコードに限らず、数十年前に使われていた古い生活用品は再注目されつつある。その代表例がアナログテレビだ。いまの小学生に「ブラウン管」という用語は最早通じず、世間的にも死語になりつつあると思う。

しかし、旧型テレビの持つ魅力を愛する人は多い。地上デジタル放送に完全移行してから7年ほど経つが、私の友人の実家ではプラズマディスプレイのテレビを観ている。友人曰く、ずっと使ってきたテレビには愛着があるのだという。

現在、専用のチューナーを使えば、旧型テレビでも放送を視聴できる。地上デジタル放送の開始や、新型の発明は、テクノロジーの発展が生み出したものだ。技術が進化して便利な新製品が普及しても、それまで使われていた旧製品が消えることは無いと思う。「便利グッズ」としての価値は無くなるが、エンターテイメント的な意味で「レトログッズ」としての価値は残る。それらを愛好する人がいる限り、アナログ製品は未来の世界でも健在だろう。